事務機器・オフィス家具リサイクル業界レポートポイント
- OA機器はいかに仕入れ先を確保するかがカギ。
- 新品ディーラー・リース会社などの仕入れ先を確保しユーザーへの商品供給を円滑にしていく
- 買取価格情報は明確かつ頻繁に、あらゆる媒体を活用しユーザーへの信頼獲得に努める
- 法人などの大口顧客からは不用品などの一括買取をすることによって仕入れコストを抑える
- 廃棄処理品は使える部品の宝庫である、修理・リメイクなどができれば再販が可能
- 品ぞろえを豊富にすることで顧客のニーズにマッチさせるか、少ない商品数でもインターネットショップなどを利用し、顧客に探しに来てもらうシステムを作り上げる
業界 詳細レポート
事務機器やオフィス家具を扱うリサイクルショップの成功のカギは何と言っても仕入れ・商品の買い取りにかかっている。
だが、この長引く不況のあおりでこの「仕入れ・買い取り」がうまく機能してこなくなっているのがこの業界の特徴だ。
というのも、この業界の仕入れのお得意様が引っ越し(事務所移転)やオフィス機器の買い替えを控える傾向が強くなっているからである。オフィス機器とコンサルティングをセットで行うような業態も登場しており、このような業者に市場を奪われているという背景もあるようだ。(リース代を非常に安価に設定し、コンサルティング料で利益を得ている)
倒産した会社の品を買い取るような業態は大手のFC加盟店などしのぎを削っており、小規模の個人事業主などはもはや歯が立たない、このような仕入れ手法を考えている場合は大手のFCなどに加盟し、それなりの事業規模を持って臨む必要があるといえよう。
また、以前から利用されていた手法だが下取り商品などを数多く抱えるメーカーやディーラー、バッタ屋などと呼ばれる現金問屋などの仕入れ依存度はますます高まっていくものと考えられる。
販売に関しては、オフィス家具を中心として堅調のようだ。
仕入れさえうまくできればこの業界で生き残っていくことはまだまだ可能と考えられる。独自に仕入れルートや仕入れの情報(倒産情報・事務所の移転情報)を確保するのが難しい場合は、FC(フランチャイズ)などの力を買うのも一考だ。