古物商関連法令等について知っておきたいもの。
古物商という業種は扱う物品の数がかなり多いうえに、その取引の様態も様々なものがあるので古物営業法だけの適用でなく様々な法律の適用を受けることとなってている。
扱う物品によっては追加での届出などが必要な場合もある品物もあるし、知っておかないと痛い目に合ってしまうようなものもあるのでしっかりと確認しておいてほしい。
また、今まで自分で勝手に法律の適用があるから販売ができないなどと思っていたものが意外とそうでもないといったこともあるので法律をしっかりと覚えるというのは商売の拡大にも役立つので是非一読されたい。
古物商関連法令一覧。
古物証が知っておきたい法律・営業の規制など。記事一覧
特定商取引法が改正されたことによって、古物営業業者による買い取りに一定の義務と制限が加えられることとなりました。以下に目次代わりにまとめます。出張買取にクーリング・オフが適用されます。クーリングオフの適用を受けること等をしっかりと説明する書面交付から8日以内であれば、売主は問答無用で契約の申込み撤回や契約の解除が可能となります。飛び込み買取営業が禁止されます。お客様のお家に突然訪問して物品を購入す...
特定商取引法が改正されて古物商事業者が行っている訪問買取などが規制されることになりました。これは、貴金属商を営んでいた一部の悪質な買取業者による殺人事件等凶悪犯罪が残念ながら起こってしまったことや、いつまでたってもモラルのない買取業者が減らなかったことに依ります。このような事態になってしまったことを業界人の一人一人が反省するとともに、このたび改正された法律の趣旨に沿って適正な営業を行っていく必要が...
これまで貴金属商などが中心となって各家庭にアポイントなしで買取営業をかけていく所謂「飛び込み営業」というモノが行われていましたが、このたびの特商法改正によってこの飛び込み営業が禁止されることになりました。この記事を執筆段階で既に特商法は施行されているのですが、電話などによる買い取りの勧誘は行われているようです。では、どのようなものが飛び込みの営業となるのかそのあたりを見ていきます。訪問購入という表...
買取の依頼を受けた本人宅などに赴いて時に、しっかりと何を幾らで買い取ってほしいという依頼を受けてきたのか本当に買取の医師があるのかという事を確認するようにしなければなりません。これは、訪問買取業者に対して強引に買取を行うようなことがないようにしっかりとした説明責任を負わせる趣旨と言えるでしょう。確認を要する事項以下の事項となります。そもそも買い取ってほしいという意思があるのか?そもそも本当に買い取...
訪問買取に際して、査定や買取依頼があった品物の他に顧客のお宅の中にぜひとも買い取りたいと思うような品物があったとしても「是非それを買い取らせてください!」といったようなお願いをして買い取る行為は禁止されました。このような事項ができた背景は想像に難くなく、買い取ってほしくないものまで買い取られた強引に買い取られた頼んでないものまで査定されたといったような苦情や被害が多くあったからです。今後そのような...
しっかりと頼まれて買い取りに行った先で査定をして買い取り金額についても折り合いが付き支払いも済ませて「さぁ〜て、持ってかえろう」としたときにお客さん側から「じゃあ、8日後に取りに来てください!」と言われたらどうしますか?「いや!いや!いや!今買い取ったんだから、今持って帰るよ!」と言いたいところですが、クーリングオフの対象となる品物を訪問して買い取った場合は最大8日間は持って帰ることができなくなっ...
クーリングオフの対象となるような買取を行った際に、8日間の引き渡しを受けずに買い取ったその日に商品を引き取ってきたとしてもその商品をそのまま売ってしまうことはできないのです。クーリングオフという制度によってその仕入れてきた商品は買取を行いクーリングオフができるという説明をした書面を売主に渡してから8日間は一歩い的に取り返されてしまう可能性が残ってしまいます。クーリングオフをされた場合は問答無用でそ...
ここまで見ていただいてなんですが、今まで述べた方法がすべての商品に適用されるわけではありません。そもそも悪質な貴金属買取業者を規制する為にこのよう制度変更がなされたのですから、他の業者まで巻き込まれたらたまったもんじゃないですよね。もっとも、訪問買取をする際には今回の特定商取引に関する法律の趣旨をじっくりと考えて、顧客のニーズをしっかりと受け止め誠実な営業を心がけていくようにすべきであることは言う...
古物商を営んでいると、市場などでとんでもないモノに遭遇してしまうことがあると思いますが、確かに儲かりそうな品だけどそもそもこれって普通に売っていいもんなんだろうかと迷ってしまうものってありますよね。市場の競でそのようなものが出てきた場合はたぶん競り落とさないで見過ごしていると思うんですが、しっかりと販売するための法律を知っていれば後で痛い目を見ずに済むばかりか、みんなが手を出さないお宝品を手に入れ...
古物商の中でもかなり大きな現金が動いて取引をしていくようなことが多い貴金属商の方は要注意となる古物商関連の法律があります。それが「犯罪による収益の移転防止に関する法律」です。貴金属以外の商品を扱う古物商にも本人確認義務というモノはありますが、貴金属商に対しては古物営業法上の本人確認義務の他にこの犯罪による収益の移転防止に関する法律による本人確認義務も課せられています。この法律で言われている貴金属等...
古物商が扱う商品の中でもかなり人気がありそれなりの需要が消えないものとしてアンティーク物の電気スタンドなどがありますが、このような照明器具などは古いものが多いので電線などが切れてしまっていたり今の家庭用の電源では動かないようなものもあります。もちろんそのままでは売り物になりませんので修理をしたり今の家庭でも使えるようにしっかりと改良をしたりするのですが、電気機器ですので漏電などが起こってしまうと火...
PSCマークの無い商品をうっかり仕入れてしまったりしたら再販ができないのでその仕入れはそのまま損となってしまいます。知らなかったら損をしてしまう古物商なら知っておかなければならない法律ナンバーワンかもしれない「消費生活製品安全法」。右にしっかりと仕入れの際にその商品についているのか確認したマーク”PSCマーク”の見本画像を添付しておきましたが、この形以外にも丸の中にPSCと書かれたタイプもあります...
最近リサイクルショップなどでもガスコンロなどを扱っていり所を見なくなってきたと思いませんか?平成21年10月1日からガス事業法や液化石油ガス法によって家庭用のガスコンロなどが全て規制の対象となってしまったのです。この規制で海外から輸入してきたようなガスコンロなどについても日本の安全基準に合致しないものは国内で販売することはできません。もちろん古物商もその対象となる販売者なので、中古のガス機器などを...
古物商を営んでいて、この「消費者安全法」を気にするような方はあんまり居ないと思いますが、昨今の貴金属商の執拗な買取合戦によって我々古物商の業界イメージが悪い方向に行ってしまったことは周知の事実かと思います。特定商取引法による規制までされてしまう事態となった今こそ、消費者(お客さん)の保護を目的としたこの法律の趣旨をしっかりとつかんで、お客さんについてしまった悪いイメージを払しょくしましょう!この消...